成長障害の原因
ホルモンの異常による成長障害
成長ホルモン分泌の不足による
「成長ホルモン分泌不全性低身長症」
ホルモンの異常による成長障害には、成長ホルモン分泌不全性低身長症、甲状腺機能低下症などがあります。
成長ホルモン分泌不全性低身長症は、脳下垂体からの成長ホルモン分泌が低下または欠如した場合に起こる成長障害で、最近まで下垂体性小人症と呼ばれていました。
成長ホルモン分泌不全性低身長症は、特発性(原因不明という意味)が最も多く、続いては続発性で、遺伝性はきわめてまれです。
特発性および器質性成長ホルモン分泌不全性低身長症
特発性、すなわち原因不明の成長ホルモン分泌不全性低身長症の場合、出生時はほぼ平均身長で、1歳前後から身長が低めとなり、2歳以後に-2SDを下回り、年を経るごとに平均身長との差が大きくなるのが特徴です。
一方、続発性のうち脳下垂体やその周辺にできた脳腫瘍などが原因で起こるのが器質性成長ホルモン分泌不全性低身長症です。この疾患は、正常に成長していた子どもが、ある時点(発症時)を境にして身長が急に伸びなくなるのが特徴です。しかし、成長曲線を描かない限りこの変化に気づくのはむずかしく、とくに毎日みている保護者や家族の方が発見するのは困難です。身長の伸びが悪いと感じられたら、成長曲線を描いてみましょう。
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